秋田県は全国有数の農業県であるが、秋田県の農業における実態を、平成27年に公開された「2015年農林業センサス」及び「生産農業所得統計」(平成27年)結果を元に、以下のとおり述べる。
Ⅰ 農業経営体数(2015年農林業センサス)
農林業経営体数は38,957経営体であり、5年前に比べて9,567経営体(19.8%)減少した。
法人経営体数は601経営体となり、5年前に比べて207経営体(34.5%)増加した。
Ⅱ 販売農家数及び農業就業人口(出展:2015年農林業センサス結果)
販売農家数は37,810戸であり、5年前に比べて9,488戸(20.1%)減少した。
また、農業就業人口は54,827人であり、5年前に比べて16,978人(23.6%)減少した。
年齢階級別に見ると、65歳以上が全体の63.9%となっている。
Ⅲ 経営耕地の状況(出展:2015年農林業センサス結果)
農業経営体のうち、経営耕地のあるものは38,957経営体であり、5年前に比べて9,041経営体(20.0%)減少した。
また、経営耕地面積は123,666haであり、5年前に比べて4,981ha(3.9%)減少した。
Ⅳ 耕作放棄地(出展:2015年農林業センサス結果)
耕作放棄地の合計は9,530haであり、5年前に比べて2,119ha(28.6%)増加した。
Ⅴ 農業産出額(出展:生産農業所得統計)
平成27年の農業算出額は、1,612億円であり、主な品目は米で854億円(53.0%)、次いで野菜の261億円(16.2%)となっている。
「2015年農林業センサス」からは、農家数の減少、就業人口の高齢化、耕作放棄地の増加といった全体的な構図は5年前の同調査から大きな変化はなく、これらについては行政を通じて様々な施策が講じられているものの、未だ改善の方向には向かっていない結果となった。
「生産農業所得統計」からは、稲作偏重と米価下落の影響を受け農業算出額が東北最下位に低迷するなど、本県農業の長年の課題を抱える結果となった。
また、今後の本県農業の新たな課題として、TPP(環太平洋経済連携協定)発効を見据えた対応、2018年度産米から廃止が予定されている生産調整等への対応が求められている。
